内野テニスクラブ休憩所
Rest Space of UCHINO tennis club
テニスクラブのミニマムな休憩場の提案である。
新潟の山北の杉を活用し、地元で調達できる建材を使うことを第一前提とした。建具や造作類、集成材等、すべて山北の杉を利用している。構造用合板も県産杉合板を活用している。調達コストを抑え、かつ地場の林業を後押しする上でも理に適った生産システムと捉えている。構造材においては山北杉の120角材のみを採用し小屋を組んでている。小さい角部材であるがトラスを組むことによって、積雪荷重に相い対している。杉の120角のトラスが休憩所内部にほど良いリズムを与えている。また外部の跳ね出しの構成も内部のトラスが延長される意匠を施し雪荷重を受ける構成とした。ならびに欄窓ガラスにすることで、外と内のリズムが繋がるように配慮している。軒の深い下で腰を下ろして休憩する仕掛けでもある。
子供たちの「やっぱりテニスが大好きです」、その一言がとても可愛らしい。
テニスボールが跳ねる独特の反発音。
新潟の北の地の杉の変容。
差異のある事象であるが、リンクした空間はその言葉の通り、可愛い、と思えた。
竣工 : 2022年8月
所在地 : 新潟市
用途 : 休憩所
構造規模 : 木造
建築面積 : 58.67㎡
床面積 : 52.17㎡
写真 : 松崎典樹 NON SUCH photography
completion : 08.2022
location : Niigata City
program : Rest Spacee
structure : Wood
building area : 58.67㎡
total floor area : 52.17㎡
photo : Noriki Matsuzaki NON SUCH photography