蒲原・繋の家
Kanbara House
スチール・スモールハウスの設計である。間口と奥行きが少ない狭小な土地に、駐車スペース・2台分を確保するという要望により、キャンディレバーを可能にする鉄骨造で提案し、道路側の中央に丸柱を1本据えて、両脇にパーキング空間を確保した。やじろべえ構造をベースに、構造はコストダウンを図って、全て鉄骨で組むのではなく外壁と屋根の下地は木造としている。木造と鉄骨とをジョイントしたハイブリッド構造とした。鉄骨の施工図に緻密な木構造との仕口となるアンカーボルトを適宜プロットし、施工図のやり取りのなかで入念にジョイントの確認を行った。敷地状況は、裏手に蒲原町ならではの格好いい路地があり、大通りと路地とを土間空間で繋いでいる。裏手に抜ける楽しみが宿る。土間から上部へ上がると、2階にLDK空間が広がり、1~2階が繋がる一部屋の空間構成とした。敷地は小さく、建物もコンパクトで施工難易度も高い建物ではあるが、完成までに多様なプログラムと職種との相互関係からも構築された住まいである。
人々の素敵な行動が繋がれた居住空間。蒲原・「繋の家」とした。
竣工 : 2011年2月
所在地 : 新潟市
用途 : 住宅
構造規模 : 鉄骨造
建築面積 : 55.14㎡
床面積 : 84.91㎡
写真 : 徳本賢洛
completion : 2011.02
location : Niigata City, Niigata
program : house
structure : Steel
building area : 55.14㎡
total floor area : 84.91㎡
Kazuomi Okamura
Okamura design room
photo : Kenrak Tokumoto