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原寸

2019.10.09

現場監督から電話が入る。
工場に描いたから来てみてよ。
行くと、聖籠三賀の家の軸組を、土間に墨で原寸をおこしてくれていた。
唖然、そして感銘を受ける。
大工さん曰く、「いっちゃん、ええの」。
本当にありがたい。
三賀の家は木造のトラス構造であり、
仕口の金物は複雑に入り組む。
しかしこうして、コンクリートのグレーと、墨の黒は、
床という水平面上で糸のように折り合い、
私にもとてもわかりやすく、一目瞭然となり
打ち合わせ内容は当然濃密になっていく。

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